『Million Onion Hotel』レビュー
前回の記事で
概ねインディーズゲームが多いかと思います
とか言っておきながらさっそくスマホゲームをレビューしていくクズゲーマーの鑑。
まあ、ある意味インディーズみたいなものなので……。
実は『Million Onion Hotel』、出た直後ぐらいに買ってはいたんですが積んでたんですよね(スマホでも積みゲーをする積みゲーマーの鑑)。
で、デジゲー博に行った時に
Million Onion Hotelの製作陣の方々にサイン頂けた……! pic.twitter.com/OOhhl5UiIZ
— めのー(瑪瑙連翹) (@OnyxGoldenbells) 2017年11月12日
こういうことがあったので「これはやらんといかんな」と思って先週ちょいちょいやってました。
エンディングは数日で見られたので、実績(っぽいもの)が色々あったので全解禁したらレビュー書こうと思ってたんですがこれが全然終わらないのでもういいやと思ってレビュー書きます。
あ、公式ページはこちら↓
【総評】
オススメだが、ゲーム慣れしていないと少し厳しいかも。
ディレクターの木村祥朗さん、キャラクターデザインに倉島一幸さん、サウンド担当に谷口博史さんと、カルト的な人気を誇るPSのゲーム、『moon』を作った伝説のメンバーによる作品。
買い切り型有料で、価格は¥480。安い! 買おう!
グラフィック、サウンド、シナリオと素晴らしい調和を見せてくれているが、システム面がゲーム慣れしていない人には少し厳しめかも。
見た目よりは結構難しくて忙しいが、その分スコアを伸ばすのはかなりやりがいがある。
スマホゲームで有料とか馬鹿じゃねーの? って人以外は買って損はないと思う。っていうかそういうこと言っててもどうせアプリ内課金では金突っ込んでんだろ? 買えよ
【システム】
基本は分かりやすいが、説明がない部分の方が多いのでゲーム慣れしてないと難しいかも。
ざっっっっっくり言うと、ビンゴ+もぐらたたき+パズル+アクションみたいな感じ。
言葉で説明しても分かりづらいと思うので、システム把握してもらうのは多分公式の紹介動画を見てもらったほうが早い。
チュートリアルで教えてもらえるのは「玉ねぎをタップするとマス目が赤く光る」「マス目の列を揃えると役になる」「2列同時に揃えるとダブルという役になる」くらい。
まあ勘の良い人とかゲームに慣れてる人なんかはこの時点で「トリプル以上も存在すること」「揃える列が多いほうがリターンが大きいこと」とかを容易に想像出来ると思う。
最初は普通の玉ねぎ(1回タップすると吹っ飛ばせる)しか出てこないが、しばらく進んでいると(役を揃えるごとにレベルが1ずつ進んでいく)、複数回タップしないと吹っ飛ばせない敵が現れる。
ここまでは良い。
その後またしばらくやっていると、20レベルをクリアすると同時に唐突に現れるボス。
なんで?
と思っている間にボスの攻撃でどんどんダメージを喰らい、ゲームオーバー……っていうプレイヤーは多分いたと思う。
しかもボスの倒し方、一切チュートリアルがない(はず、見落としているということは多分ない……はず)。
最初のボスで躓いてやめちゃった人はそこそこいるんじゃないかなー。
というか僕も最初の何回かはボスが倒せなかった(ボス側の時間切れで引き分けのような感じ)。
その他にも「地面に空いた穴をタップし続けていないと落下物でダメージ(制限時間が減る)」「タップしても引っ込むだけでマス目が赤く光らない敵」「出て来るところを普通にタップしているだけでは絶対に倒せない敵」など、カジュアル志向のプレイヤーなら正直心が萎えてもおかしくない要素が結構色々出てくる。
逆に言えばやりごたえのあるシステムであることは間違いない。
点数を伸ばそうと思うとただ出てきた敵を適当にタップしているだけではどうしようもないので、頭を使うゲームでもある。
パズルやゲームに慣れている人にはきっと楽しめるシステムであるとは思っている。
【シナリオ】
短いながら、世界観が練り込まれた、そして風刺の効いた、よくまとまったシナリオ。
シナリオと言っても、10レベルクリアごとに短い映像でショートストーリーが流れるといった感じ。
なのだが、これが短いながらよく出来ている。
舞台となっているのは2つの国の国境にある、そしてどちらの国にも属さない奇妙なホテル。
そのホテルは「マジックオニオンスープ」という一口飲むだけで幸せになれるスープ(多分ヤバいものだと思うんですけど)が名物であり、このシナリオにおいてもそのスープがおそらくきっかけになって大変なこと(ネタバレ回避)が起きてしまう。
正直公式ページに載っている以上のことを言うと一気にネタバレになってしまう気がするので、自分の目で確かめてみよう! 要するに買えってことだよ
【演出】
懐かしくて、奇妙で、そして不気味。
演出については特に語るところはないと言えばない。
公式ページと紹介動画で余すところなく表現されているんじゃないかなー、と思う。
このご時世、これだけ大量のドット絵が見られるのはレトロゲー好きとしては嬉しい。
あと、やっぱりデザインが秀逸。
サウンド面もほんわか、そして不気味なところはしっかり不気味と素晴らしいのだけれど、スマホゲームという関係上なかなかじっくり聞くことがないのは残念。
以上、『Million Onion Hotel』の紹介でした。
システム面の批評に力入れすぎてシナリオと演出がちょっと雑になってしまった気もしますが、実際ネタバレ回避とかそもそも公式ページがしっかりしてるとかあるので仕方ないですね。という言い訳
何回か「買え」っていう残留思念(打ち消し線引いてるやつ)が見えているかもしれませんが、別にアフィリエイトとかじゃないですし制作陣にお金貰って記事書いてるわけでもないので僕の本心です。安心して買ってください。
ちなみに今は『VA-11 Hall-A』ってゲームをぼちぼちやってます。終わったらレビュー書くと思います。