『VA-11 Hall-A』レビュー
お久しぶりです。
なんだかんだ過ごしているうちに二週間ぶりの記事になってしまいました。
この二週間の間に何をしていたのかといえば、基本的にはゲーム(当然というかなんというか、『VA-11 Hall-A』ではないやつ)をやっていたり、
ランス10コラボ居酒屋に行ってきたり、
この至って普通な3点盛り(¥1000)がランス10コラボメニューです!!!!!!
— めのー(瑪瑙連翹) (@OnyxGoldenbells) 2017年12月15日
お得だけどランスシリーズ要素どこ!!!!!!!! pic.twitter.com/TWWbnf5Xch
卓ゲ会に行ってきたり、
なんだこのゲーム(困惑 pic.twitter.com/43gOabAotD
— めのー(瑪瑙連翹) (@OnyxGoldenbells) 2017年12月16日
肉食ったりしてました。
肉やべえ(語彙力低下 pic.twitter.com/Ou1YnURrec
— めのー(瑪瑙連翹) (@OnyxGoldenbells) 2017年12月16日
まあこのツイート全部先週末のものなんですけどね。
……要するに、他ゲーに浮気したりしていたわけです。
さて、本題に入りましょう。
結構前から言っていた『VA-11 Hall-A』(読みは「ヴァルハラ」)がようやく一周終わったのでざっくりレビューを書いていこうと思います。
Steamのストアページはこちら。なお、PS Vitaでも販売中。
(スクリーンショットを用意しながらゲームしていなかったので、以下のゲーム画像についてはすべて『あなたが「VA-11 Hall-A」に恋する7つのきっかけ!』からの引用)
【総評】
オススメだが、人を選ぶ要素が多いので注意。
『一日を変え、一生を変えるカクテルを!』
このゲームを一言で表すとするならば、おそらく「サイバーパンクバーテンダーシミューレーションアドベンチャーゲーム」ということになるだろう。
このゲームで描かれる物語はあくまでも「サイバーパンク的ディストピア世界で生きるバーテンダーの日常を切り抜いた物語」であるということを念頭に置いてほしい。
そして、そこから逸脱することはない。
ヒロイックな活躍もなければ、ドキドキのサスペンスもない。大掛かりなロマンスもない。
ということで、壮大な物語を期待してゲームをプレイすることはオススメできない。
というか、このゲームにはそんなものはない。
じゃあ、このゲームには何があるのか?
カクテル、個性溢れる客との対話、下ネタ、同性愛。
……ということで、下ネタや同性愛が許容できない人間にはオススメ出来ない。
下ネタといっても男子中高生が冗談で言い合うそれのレベルではなく、マジの猥談レベルのものがポンポン飛んでくるので、嫌な人はやらない方がいい。
これらを踏まえ、それでも問題ないよという人には全力でオススメしよう。
プレイする際には、リラックス出来る環境と、呑める人はお酒とおつまみをお忘れなく。
【システム】
基本はADV、選択肢はカクテルで。
このゲームの基本は一般的なテキストアドベンチャーだ。
そこに、客から注文されたカクテルを作るという要素が加わる。
……といってもイメージできないと思うので、実際のゲーム画面をどうぞ。
今実際にSteamからDLしてプレイ出来るものとはテキストが若干異なっているが、こういった感じだ。
基本的には注文通りのカクテルを出せばOKだが、時には謎掛けじみた注文をしてきたり、本心と違った注文をしてきたりする客もいる。
そして、この「カクテルを出す」という行為がシナリオ分岐フラグになったりするのがこのゲームのキモ。
具体的にどういったものがあるかと言うと……それはネタバレになるので買って確かめよう!
一般的なADVとは異なり、Ctrlキーなどでのスキップが出来ないのは周回においてはちょっとした不満点か。
(追記)既読の文章ならちゃんとCtrlでスキップ(早送り)出来る模様。
【シナリオ】
個性溢れるキャラクターたち、作り込まれた世界観、その中であくまでも「バーテンダーとしての日常」へのフォーカスに努めたシナリオ。
このゲームのキャラクターたちは個性的だ。異常なまでに。
ざっくり紹介すると、
画像左側の顔グラ及び中央写真真ん中のキャラクターが主人公、ジル。
女性。同性愛者で、写真の右に写っているのはかつての恋人。ツインテール。28歳。
(追記)27歳でした。ごめん、ジル。
画像左が凄腕ハッカー、アルマ。作中での呼ばれ方はだいたい金髪おっぱい。両腕とも義手。
右にいるのは人間ではなく、リリム(この世界におけるアンドロイドのようなもの)のセックスワーカー、ドロシー。見た目は10代前半。
……属性盛りすぎだろ。と思わず言いたくなる顔ぶれだが、登場するキャラクターのほとんどがこういったの個性に溢れている。
また、このゲームの舞台となっているグリッチシティは非常に物騒な街で、シナリオ中にも(概ねジルの関わらないところで)大事件がいくつも発生している。
それに巻き込まれたり、関係しているキャラクターも客として登場する。
でもジルには関係ない。ただのバーテンダーだから。
練り込まれた世界観だからといってシナリオを無駄に広げず、あくまでもジルとその周囲で起きたことだけを徹底的にシナリオとする姿勢は個人的にはかなりの高評価。
【演出】
あえてレトロに仕上げた画面に、サイバーな雰囲気に馴染む、それでいてどこか懐かしさ感じる音楽。
グラフィック面については今まで貼ってきたゲーム画面を見てもらえればだいたい雰囲気が分かるかもしれないが、音楽の雰囲気も含めて以下のトレイラーを見てもらうのが一番だろう。
あまり音楽のジャンルには詳しくないのだが、「Vaporwave」というジャンルの音楽がベースになっているらしい。
個人的にはこういったレトロなSF的雰囲気(『ブレードランナー』などの、いわゆるサイバーパンクのはしり)をかなり体現したようなジャンルだと思う。
ちなみにバーで流れる音楽は、ジュークボックスで流す曲を決めるという形でプレイヤーが自由に選曲出来るようになっている(16曲分のスロットがあるので最初は少し大変かもしれないが、気に入った曲を16スロット分埋めてもOK)。
以上、『VA-11 Hall-A』レビューでした。
これから二周目をやっていこうかなと思っています。詳細は伏せますが、クリア後に出てくるエピローグで気になる演出もあったので。
個人的にはめちゃくちゃオススメなゲームなので、是非一度やってみてほしいです。
買おう。